2021年3月8日
2021年版「経団連中労委報告」の中で、「働き手一人ひとりのエンゲ-ジメントを向上させ、労働生産性を高めていく働き方改革フェ-ズⅡを推進していくことが大切である。」という中西会長の序文がありました。
今回はその「エンゲ-ジメント」を2つの側面から定義したコメントを紹介します。
① 従業員エンゲ-ジメント
アメリカ最大の調査・コンサルティング会社ギャラップ社が全世界のビジネスパ-ソンを調査し、組織に対する信頼感や愛着等(従業員エンゲ-ジメント)を測る「12の質問(下記参照)」を導き出し、公表したことで広く知られるようになりました。
従業員エンゲ-ジメントの高い職場は業績も高いと分析されています。
② ワ-ク・エンゲ-ジメント
心理学や産業保健心理学分野で提唱されるようになった新しい考え方。
ワ-クエンゲ-ジメントが高い人とは、「仕事に誇りややりがいを感じている(熱意)」「仕事に熱心に取り組んでいる(没頭)「仕事から活力を得ていきいきしている(活力)」の3つが揃った状態の人で、心身ともに健康で、仕事や組織に積極的に関わり、バフォ-マンスを有しているとされています。
従業員エンゲ-ジメントを測る12の質問は下記の通りです。
従業員の定着率に影響を与える質問には〇、特に業績に影響を与える質問には□が付してあります。
Q1: 〇□ 職場で自分が期待されているのを知っている
Q2: 〇□ 仕事をうまく行うために必要な材料や道具を与えられている
Q3: 〇□ 職場で最も得意なことをする機会を毎日与えられている
Q4: 〇□ 上司または職場の誰かが、自分を一人の人間として気にかけてくれているようだ
Q5: □ この7日間のうちに、よい仕事したと認められたり、褒められたりした
Q6: □ 職場の誰かが自分の成長を促してくれる
Q7: 〇 職場で自分の意見が尊重されているようだ
Q8: 会社の使命や目的が、自分の仕事は重要だと感じさせてくれる
Q9: 職場の同僚が真剣に質の高い仕事をしようとしている
Q10: 職場に親友がいる
Q11: この6ケ月のうちに、職場の誰かが自分の進歩について話してくれた
Q12: この1年のうちに、仕事について学び、成長する機会があった
以上